目次
厄払いをする理由とは?
「今年は厄年なんだよね~」「厄年みたいだけどお祓いに行った?」といったフレーズを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそも、厄年とは何なのか簡単にまとめてみました。
厄年とは?
- 人間の一生のうちで何かしらの災難や苦難に遭遇する恐れの多い年令
- 厄年は「前厄」「本厄」「後厄」の3年間
- 災いに遭いやすいので忌み慎むべきものとされる年齢
厄年は古くは平安時代から存在していて陰陽道に起源があるのではないかと言われているものの、科学的根拠は特にないですね。
しかし、日本では古くから根強く残っている風習の一つですし、信念深い日本にとって馴染みがあるからこそ心身の清浄を心掛けたり言動を慎んだりと生活を改める必要があります。
「恐ろしい1年を過ごすことになりそうだから怖い」と考えている方は、神社や寺院で厄払いをしてみてはいかがでしょうか。
厄払いとは「厄祓い」とも書くようにお祓いの一種で、現在ある厄に対して取り除こうとする儀式を指します。
なぜ厄年に厄払いをした方が良いのか、幾つかの理由を挙げてみました。
厄払いをした方が良い理由
- 家族がもし不幸に遭った際に厄払いをしていなければ後悔する
- 自分の身に振り掛かるであろう厄を取り除くことができる
- 何もしないよりも気持ちがスッキリとして前向きに生活を送ることができる
「絶対に厄払いをしなければならない」といったことはなく、「厄年に良くないことが起きるなんて迷信だ!」という考え方もありますね。
それでも、とりあえずお祓いだけでも受けておきたいといった感情が少しでもあるのであれば、神社や寺院で厄払いをすべきですよ。
厄払いと厄除けの違いは?
厄年の方は、次のように人生の転機になるようなことはなるべく避けた方が良いと考えられています。
厄年に避けるべきこと
- 結婚
- 出産
- 家を建てる
- 転職
- 引っ越し
今までとは違う新しい何かを始めるに当たって想像以上にエネルギーを使いますし、注意力や集中力が散漫になったり疲労が溜まったりすれば怪我や病気のリスクも高まりますので注意しなければなりません。
できる限り大人しく過ごすのが大事ですが、厄払いをしておけば大分気持ちが楽になります。
そこで、神社や寺院でお祓いしてもらうに当たり、「厄払い」や「厄除け」など場所に呼び方が異なるのが特徴ですね。
厄払いと厄除けの違いに関しては幾つかの違いがあり、以下では簡単にまとめてみました。
厄払いと厄除けの違い
- 伊勢神宮など日本の神社で行われているのはお祓いなので自然と厄払いと言われるようになり、一方でお寺では厄除け大師と呼ばれるところが多いことから厄除けとなった
- 厄年に該当する人がお祓いを受ける場合は厄払い、厄年ではない人が神社などでお祓いを受ける場合は厄除けと呼ぶ説もある
- 身体に溜まった邪気を取り除くのが厄払い、お祓いをして清い身体になった人に邪気を寄せ付けないのが厄除けという説もある
何が正解で何が不正解だと決め付けることはできないものの、基本的に厄払いも厄除けも同じ意味合いだと考えて良いでしょう。
他にも厄祓いや厄落としと呼ばれるケースもありますし、言い方の違いにはそこまで拘らなくても大丈夫ですよ。
伊勢神宮で厄払いをするに当たって押さえておきたいポイント
日本で最も有名な神社である伊勢神宮では、当然のように厄払いが行われています。
厄払いをきっかけに地元の氏神様のお参りを行い、お祓いしてもらえば厄年への不安が解消されるのは間違いありません。
せっかく伊勢神宮へと来たのですから、内宮や外宮の観光だけではなく厄払いも同時に行った方が良いわけです。
伊勢神宮で厄払いをした方が良い人の特徴
- 今年は厄年に該当する
- 有名な神社で厄払いを受けたい
- お祓いをしないと何か不安
このような人にお伊勢さんでの厄払いがピッタリで、どなたでも参拝だけではなく厄払いも同時に申し込むことができます。
以下では伊勢神宮で厄払いをするに当たって押さえておきたいポイントをまとめていますので、厄年に該当する方は一度チェックしておきましょう。
伊勢神宮での厄払いの服装は?
伊勢神宮で厄払いをするに当たり、「どんな服装が良いのか?」「正装しなければならないのか?」と疑問を抱えている方は少なくありません。
確かに、由緒正しき伊勢神宮だからこそ服装に関しても厳しいイメージがありますが、厄払いだけではなく参拝の服装も基本的には自由ですね。
常識の範囲内であれば私服でも全く問題はなく、極端に言えばジーンズにサンダルでも伊勢神宮の内宮や外宮へと入ってお参りができます。
厄払いに関しても厳しい規定は一切ないため、「スーツを持っていなければ・・・」と考える必要はないのです。
ただし、幾つかの条件を満たした人だけが御垣の中に入ってお参りができるのが特別参拝で、次のような服装でなければならないと決められていました。
伊勢神宮の特別参拝の服装
- 男性は黒や濃い紺のスーツやネクタイが望ましく、あまり派手でなければカラーシャツでもOK(白のシャツが無難)
- 女性はスーツかフォーマルウェアが必要となり、派手な色やミニスカートの様な丈の短いものは避ける必要がある
- 子供も大人と一緒で正装が必須で、学校の制服や派手過ぎないフォーマルな服装であれば問題なし
一般の参拝よりも神様へと近い場所に行く形となりますので、無礼に当たらない服装を選んだ方が良い理由はお分かり頂けるのではないでしょうか。
特別参拝を受けられるのかどうか決めるのは伊勢神宮の神職で人によって差がありますが、どの人が担当になっても断られないような服装を心掛けるのがベストですよ。
伊勢神宮の厄払いで予約は必要?
伊勢神宮の厄払いは、事前予約は特に必要ありません。
個人の場合は直接内宮神楽殿または外宮神楽殿へと足を運ぶ形となり、厄払いを受けたい旨を伝えるだけでOKです。
しかし、100名以上の団体や法人が厄払いを受けるには、事前に神宮司庁(0596-24-1111)へと電話で問い合わせる必要があります。
お正月など混雑している時期に厄払いを申し込む予定であれば、直前だと予約できない可能性がありますので早めに伊勢神宮の神宮司庁へと電話で確認しておいた方が良いでしょう。
個人の場合は予約は必要ないものの、伊勢神宮の厄払いを申し込むに当たって押さえておきたいポイントを幾つか挙げてみました。
伊勢神宮の厄払いの申し込みで押さえておくべきポイント
- 内宮と外宮の両方の神楽殿で随時受け付けていて、時間は8時~16時まで
- 想像以上に時間がかかって内宮を参拝できなくなる可能性があり、外宮の受け付けで大よその時間を伺っておく
- 祈祷の所要時間は15分程度で、最も早くて8時30分から開始する
多くの神社での厄払いが午前9時から受け付けている中で、伊勢神宮は8時と時間帯が早いのが特徴です。
16時まで受け付けているのもありがたいのですが、日本国民の総氏神様の天照大御神が鎮座している内宮は絶対に参拝した方が良いので、厄払いを受ける時間帯には注意してください。
伊勢神宮の厄払いの申し込み方法や流れをチェック!
以下では伊勢神宮で厄払いをしたい方のために、申し込み方法やお祓いの流れについて簡単にまとめてみました。
伊勢神宮の厄払いの申し込み方法や流れ
- ご祈祷をお願いする場合は内宮と外宮のお好きな方の神楽殿へと直接出向く
- 「○時からお願いします」と事前予約することはできず、その場で申し込みを行う
- 事前に何か準備をする必要はなく、厄払いにかかるお金を支払うだけでOK
- 伊勢神宮の一般的なご祈祷は御饌(みけ)で、所要時間は大よそ15分程度
- 「お祓いが行われる」⇒「御神札と神饌が供えられる」⇒「祝詞が御神前に奏上される」⇒「お供えが下げられて御饌の儀が終わる」という流れ
混雑具合によって時間は変わるものの、大まかな厄払いの流れはこんな感じですね。
伊勢神宮のご祈祷は御饌(みけ)の他にも大々神楽(だいだいかぐら)の2種類があり、所要時間の目安は25分~40分と少し長くなっています。
大々神楽は、「お祓いが行われる」⇒「雅楽が奏でられて御神札と神饌が供えられる」⇒「祝詞が御神前に奏上される」⇒「典雅な舞が捧げられる」⇒「再び雅楽が奏でられて終了」という流れです。
ご祈祷中は畳に正座する形となり、足が痺れてもしばらくの間は我慢しましょう。
伊勢神宮の厄払いの料金はどのくらい?
「伊勢神宮で厄払いを受けるには高い料金を支払わなければならないのでは?」とイメージしている方はいます。
しかし、莫大な費用が必要な儀式ではなく、祈願祭として次のように料金が決められていました。
伊勢神宮の厄払いの料金
御饌(5名様まで) | 5,000円以上 |
大御饌(8名様まで) | 8,000円以上 |
別大御饌(10名様まで) | 10,000円 |
お札の大小は厄払いの効果に関係はないので、あなたの気持ちで値段を決めます。
5名まで5,000円の料金で受け付けてくれるため、特に拘りがないご家族であれば一口分で大丈夫ですよ。
家に帰ってきた後のお札の祀り方は?
伊勢神宮に限らず神社や寺院で厄払いを受けると、お守りと一緒にお札が授与されます。
家に帰ってきた後に、このお札の祀り方が分からないと悩んでいる方は少なくありません。
一般的には神棚にお札を祀る形となり、お札の並べ方の目安を以下ではまとめてみました。
厄払い後のお札の並べ方
内宮一社造り
内宮と外宮一社造り
内宮三社造り
内宮と外宮三社造り
貰ったお札やお守りは神社であれば神棚、仏閣であれば仏壇に祀ります。
伊勢神宮は日本でも有数の神社ですので、上記の並べ方で神棚にお札を置きましょう。
まとめ
以上のように、厄払いや厄除けに関して少しは知識が付いたと思います。
伊勢神宮でも厄払いは可能で、予約や申し込みの方法は皆さんが想像している以上に簡単です。
「自分は厄年でも厄払いなんて必要ない」という考え方もありますが、ご祈祷で不安感を解消してポジティブな生活を送れるのであれば、厄払いは欠かさずに行った方が良いでしょう。
初詣客がたくさん訪れる正月三が日は混雑する恐れがありますので、伊勢神宮での厄払いは4日以降に申し込んでみてくださいね。